2013年1月25日金曜日

昨年の日本の貿易赤字(7兆円)が過去最高 :貿易外収支で毎月1兆円以上の黒字

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●    Bloomberg News


朝鮮日報 記事入力 : 2013/01/25 08:50
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/25/2013012500403.html

斜陽の「輸出大国」、日本の貿易赤字が過去最高  

 かつて輸出大国といわれた日本の貿易赤字が昨年は過去最高を記録した。
1]. 円高に加え、
2]. 中国との領土紛争による日本製品ボイコット、
3]. 企業の製品開発能力低下
などが複合的に作用した。

 日本の財務省は24日、昨年の貿易収支が6兆9273億円の赤字だったと発表した。
 東日本巨大地震が起きた2011年(2兆5647億円)の3倍近い過去最高の赤字となった。
 日本は1990年代には年間14兆円に達する貿易黒字を誇る輸出大国だった。

 昨年の
★.輸出は前年比2.7%減の63兆7446億円、
★.輸入は3.8%増の70兆6720億円
だった。
 尖閣諸島をめぐる中国との領土紛争で日本製品ボイコット運動が起きたことが輸出に打撃を与えた。
 自動車を中心に低迷した対中輸出は10.8%減だった。
 対中貿易赤字は3兆5212億円で、前年の約2倍に膨らんだ。
 一方、米国の景気回復を受け、対米輸出は自動車輸出の好調を背景に11.7%増加した。
○.日本の貿易赤字拡大は東日本巨大地震による原発停止で発電に必要な代替燃料の輸入が増えたことも一因だ。
 液化天然ガス(LNG)の輸入は前年比25.4%増の6兆円に達した。

 円安政策を掲げるアベノミクスが本格化し、輸出の足かせだった円高が解消しつつあるため、今年は輸出の伸びが期待できるとの見方もある。
 しかし、既に企業の海外生産比率が高いため、必ずしも輸出増につながる保障はない。
 日本経済新聞は
 「企業が既に生産工場の多くを海外に移転しているため、円安が輸出増加にはなかなかつながらない」
との見方を示した。

 福田慎一東大教授は
 「2000年代初めに1ドル=120円まで円安が進み、一時的に輸出が回復したことはあるが、円安だけで輸出競争力が強まるわけではない」
と指摘した。
 輸出減少の根本的な原因は日本企業の競争力低下にあるとの分析も聞かれる。
 パナソニックが2013年3月の最終損益が7650億円の赤字になるとの予想を示すなど、企業は相次いで赤字に転落している。

 日本の貿易収支は過去最大の赤字となったが、所得収支など貿易外収支を含む
 経常収支は黒字
となる見通しだ。
 日本は海外への資本投資や海外工場から得る
 貿易外収支で毎月1兆円以上の黒字
を上げている。



ウォールストリートジャーナル     2013/05/28 8:25 pm
http://realtime.wsj.com/japan/2013/05/28/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%8122%E5%B9%B4%E9%80%A3%E7%B6%9A%E3%81%A7%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E5%82%B5%E6%A8%A9%E5%9B%BD%E3%81%AB/

日本、22年連続で世界最大の債権国に

 日本は2012年も世界最大の債権国となり、その座を「22年連続で維持」した。
 年輸出は不振に陥っているものの、年末にかけての円の急落で対外資産の評価額が増えたことが影響した。

 財務省が28日発表したデータによると、日本の円建てによる対外純資産は12%増となり、再び首位をキープした。
 2位には中国、3位にはドイツが続いた。

 だがアナリストらは、日本の債権国トップの地位は今後も保証されているわけではないと指摘する。
 日本は輸出低迷と国内原発の稼働停止による化石燃料の輸入急増で巨額の貿易赤字が続いているためだ。
 4月の貿易収支も10カ月連続の赤字となった。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の中沢剛シニア・ストラテジストは、
 「為替相場は短期的には(対外資産残高に)影響を与える。
 だが中長期的には、経常収支やエネルギー政策、日本経済の競争力による」
と述べ、日本は今は過去の遺産で食べていると指摘した。

 財務省のデータによると、為替や米国債などの日本の海外保有資産から外国人が保有する日本株や日本国債などの負債を差し引いた
 12年末の日本の対外純資産は「296兆3200億円
となった。

 前年と比較して30兆8900億円の増加で、09年の268兆円という過去最高記録を更新した。
 2位は香港を含む中国で213兆6600億円、
 3位は121兆9000億円でドイツ

 財務省によると、年前半は円高の進行で日本企業による海外資産の積極的な購入が加速する一方で、年後半は主にドルが対円で11%急騰したことが原因で日本の海外保有資産の価値が押し上げられた。
 安倍晋三新首相が景気浮揚に向けて積極的な金融緩和に踏み切るのではとの期待から、円は年末にかけて対ドルで下落した。

 セグメント別では、対外資産残高は661兆9000億円と、前年の80兆3900億円から13.8%の増加となった。
 そのうち海外証券保有残高は305兆1100億円で、前年から42兆7900億円増えた。
 海外証券の80%超は債券で、残りは株式。

 外貨準備高は前年から8兆9500億円増えて「109兆4600億円」となった。
 また海外直接投資は15兆5200億円増えて89兆8100億円となった。

 これら増加分は負債の増加で一部相殺された。
 負債は49兆5100億円増加して365兆5900億円となった。
 増加は主に海外投資家が保有する日本株の価値が上昇したことが影響した。
記者: Mitsuru Obe

原文(英語):Japan World’s Largest Creditor Nation for 22nd Straight Yea
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/05/28/japan-worlds-largest-creditor-nation-for-22nd-straight-year/



日本経済新聞  2013/6/19 11:10
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC19001_Z10C13A6EB2000/

 家計の金融資産、3.6%増の1571兆円 株高が押し上げ

 日銀が19日発表した2013年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、3月末時点の
 家計が保有する金融資産残高は「1,571兆円」
だった。
 前年同月末比3.6%の増加で、3月末としては07年の1577兆円に次ぐ過去2番目の大きさだった。
 円安や株価上昇の流れを受けて、保有する投資信託や株式の時価評価額が膨らんだことが全体を押し上げた。

 内訳は「現金・預金が848兆円」と最も多く、前年同月末比1.8%増えた。
 投資信託は20.1%増の71兆円となり、3月末として過去最高を更新した。
 株式・出資金は17%増の124兆円と、07年12月末以来となる高い水準だった。

 投信や株式の残高の拡大要因を見ると、投信は時価評価が膨らんだほか新規購入額も拡大した。
 一方、株式は評価額は膨らんだが、新規購入より売却の方が多かった。

 家計の金融資産から負債を引いた純資産は4.7%増の「1,207兆円」と過去最高だった。

 国債の保有者内訳では、日銀の保有残高が43.8%増の128兆円となり、保有比率が13.2%まで高まった。
 海外勢の保有比率も8.4%と、3月末としては過去最高だった。



日本経済新聞  2013/8/10 1:34
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0902O_Z00C13A8MM8000/

 国の借金1000兆円突破 国民1人あたり792万円
6月末時点
  
 財務省は9日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が、2013年6月末時点で1000兆円を突破したと発表した。
 前年同月末に比べて32兆円超増えた。
 7月1日時点の総務省の人口推計(1億2735万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたり約792万円の借金を抱えていることになる。

 国の借金の残高は1008兆6281億円。
 一国の公的債務の大きさを国際比較する際には、国と地方の分を合算した指標を使うが、今回の発表は国の分だけだ。

 国の借金は1981年度に100兆円を超えた。
 00年に19年近くかかって500兆円を突破した。
 1000兆円を超えたのは、その13年後で借金増加のペースは年々上がっている。
 クレディ・スイス証券の白川浩道氏は
 「歳出削減や増税だけでなく、経済成長しない限り借金は今後も増え続ける」
と指摘する。

 残高の内訳は、国債が830兆4527億円、借入金が54兆8071億円、一時的な資金不足を補うための政府短期証券が123兆3683億円だった。
 国の借金は13年度末には、1107兆円になる見通しだ。

 政府は15年度までに国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の名目国内総生産(GDP)比でみた赤字幅を、10年度から半減させる方針だ。
 だが、消費税率の引き上げをふくめ、仮に計画通りに財政健全化を進めても債務膨張には歯止めがかからない。
 国の借金もさらにふくらみそうだ。






【気になる-Ⅴ】



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