2013年6月8日土曜日

中国のハイレベル人材流出数は世界一:海外滞留率は平均87%



●6日、中国の中央人材業務協調グループ弁公室の責任者はこのほど、「中国のハイレベル人材の流出数は世界で最も多く、うち、科学やエンジニアリングなどの海外滞留率は平均87%に達している」と指摘した。写真は2012年末、深センで開かれた人材招聘関連のイベント。


レコードチャイナ 配信日時:2013年6月7日 17時27分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73064&type=0

中国のハイレベル人材流出数は世界一、
先進国は人材招聘を強化
―中国メディア

2013年6月6日、中国の中央(政府)人材業務協調グループ弁公室の責任者はこのほど、取材に対して
中国のハイレベル人材の流出数は世界で最も多く、うち、科学やエンジニアリングなどの分野の海外滞留率は平均87%に達している
と指摘、
「世界では人材競争がさらに熾烈になっており、中国は、臨機応変な政策と構造をもって、世界的な人材競争に積極的に参加しなければならない」
との見方を示した。
人民日報が伝えた。

1949年に現在の中国が建国されてからの約60年、特に改革開放(78年)以降の約30年の間に、中国はヒューマンリソースが欠乏している国から、膨大な保有量を誇るヒューマンリソース大国へと発展した。
中国科学院(CAS)はこのほど、
▽.生物・生物化学
▽.コンピューター
▽.物理
▽.農業
▽.数学
▽.化学
の6分野における、世界のハイレベル科学技術イノベーション人材1907人を対象に分析を実施。
現在職に就いている人材の比率を表した国別のランキングで、中国は物理や数学、コンピューターなどの分野で、優位に立っており、うち、物理は9位、数学は8位に付けていることが明らかになった。
つまり、中国は「人材強国」の道を歩むための、しっかりとした基礎を既に築いていると言えるだろう。

しかし、中国のハイレベル人材の流出数は世界で最も多く、うち、科学やエンジニアリングなどの分野の海外滞留率は平均87%に達している。
同責任者は、
「中国は人材の規模や、構造、資質などの分野で、世界の先進国や経済社会発展の必要と比べると、まだ不足している部分が多くある。
特に、ハイレベルのイノベーション型人材が不足しており、イノベーションや起業の能力が不足している。
また、人材構造や配置が合理的でないだけでなく、人材の発展体制・構造の障害も取り除けていない。
さらに、ヒューマンリソースの開発なども不足している」
と強調。
「これらは、人材強国戦略を実施する際、重視し、解決すべき問題」
と指摘した。

現在、世界では人材の競争がさらに熾烈になっており、「人材戦争」勃発の気配が漂っている。
また、先進国の多くが、移民政策の緩和などを通して、人材の呼び込みや引き留めの力を強めているだけでなく、人材競争の中に割って入る発展途上国も多く登場している。
一方、中国政府が近年、「千人計画(海外ハイレベル人材招致計画)」を実施しているのを背景に、100万人近い留学生が中国に帰国しており、うち、ハイレベル人材が2万人以上いる。
そのため、同責任者は、
「この流れを保ち、臨機応変な政策と構造をもって、世界的な人材競争に積極的に参加しなければならない」
と強調した。

■専門家「先進国がハイレベル人材招聘を強化している」

行政学院の劉旭濤(リウ・シュータオ)教授は、
「現在の世界の競争は、突き詰めて言うと人材競争。
先進国はまだ金融危機の余波から抜け出せていないものの、人材、特にハイレベル人材招聘(しょうへい)の手は緩めるどころか、逆に強化している。
これは、産業転換の真っただ中にある中国にとっては、さらに効果的な政策や対策を実施し、海外に留学したさらに多くの人員が、帰国し、中国の発展に寄与するよう、決意を強めなければならないという警告のシグナル」
と指摘している。

一方、中国のハイレベル人材が大量に流出している原因について、まず、
「海外は科学研究などの面で、多くのメリットがあり、成果を出しやすいため、多くの留学生が、留学後そのまま海外に残っている」
ことを挙げた。
また、
「このような現状は、中国の関連の部門が、人材誘致関連の政策を制定する際、『人間本意』であることをさらに突出化させ、イノベーションや起業のための土壌を整えなければならないことを教えている。
現在、『千人計画』の成果が少しずつ出始めているほか、2012年に政府が打ち出した、ハイレベル人材をサポートする政策『万人計画』も、好調な出だしを見せている。
今後、さらに臨機応変な政策が継続的に実施されるにつれ、さらに多くのハイレベル人材が中国に戻り、中国が世界的な人材競争において、一層有利な立場に立つようになると信じている」
との見方を示している。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山)


 常識的に考えると、中国の海外留学生は帰国しないほうがいい。
 過去にこういう例はあった。
 北朝鮮である。
 多くの在日朝鮮人が故国の発展の希望に燃えて勇躍帰国したが、結果は悲惨なものだった。
 もし、海外で相当な生活を保証されるなら、中国帰国はやめたほうがいいように思う。
 おそらくそれが分かっているから「87%」という滞留率が表示されるのであろう。
 海外で自由な空気を肌に触れたら、帰る気にはならないだろう。
 香港での反中国運動の高まりをみてもわかる。
 中国に帰るのは、中国政府が目をつけた非常に優秀な学生か、あるいは留学先で職にあぶれたて、帰るしか手がないという、レベルの低い学生であろかと思う。


レコードチャイナ 配信日時:2013年6月8日 17時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73127&type=0

<中国人が見た日本>
日本が誇る数多くの世界一、中国との差は歴然


●5日、中国の外交問題研究家の王衝氏は、「日中の差、日本は世界一をいくつ有しているのか」と題した記事をブログサイトに掲載した。写真は大学生ボランティアに勉強を教わる安徽省淮北市の農村の子供。

 2013年6月5日、中国の外交問題研究家の王衝(ワン・チョン)氏は、
 「日中の差、日本は世界一をいくつ有しているのか
と題した記事をブログサイトに掲載した。以下はその内容。

 中国のGDP(国内総生産)は急速に伸び、総合的な実力も絶えず成長している。
 それはとても喜ばしいことであり、中国人として当然誇りに思うべきことだ。
 しかし、喜んでいるばかりではいけない。
 日本にはわれわれよりも進んでいる分野が数多くある。

 まずエネルギーの消費効率だ。
 1kgの石油が生み出すエネルギーの価値を計算すると、日本が10.5ドルで世界一。
 この数字は中国の7~10倍に相当する。
 1990年以降、研究開発費用がGDPに占める割合も日本が世界一。
 労働人口1万人当たりの研究者の数も、日本が世界一だ。
 日本の小学校入学率100%や中学校入学率99.5%も世界一。
 大学教育を受けた人の数が総人口の48%に上り、基礎教育の充実が平均的に文化レベルの高い日本人を生み出している。

 科学技術や経済以外の領域でも、日本は世界一を誇っている。
 なかでもわれわれが最も考えなければならないのは日本のソフトパワーだ。
 日本の国家イメージは世界一。
 森林率は64%で世界一。
 中国の森林率はわずか18%で、世界平均の22%にも及ばない。
 日本は長寿世界一の国であり、世界で最も政治的にクリーンな国の1つでもある。
 さらに、世界で最も公平な所得分配の国であり、所得分配の不平等さを示すジニ係数はわずか0.285しかない。

 1980年代初めならば、日本の世界一はさらに多かった。
 日本経済が低迷しているといっても、決して衰退していないことは、こうした数々の輝かしい数字が証明している。




【気になる-Ⅴ】


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